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zoom RSS 経済失速、政治の停滞

<<   作成日時 : 2017/10/09 13:41   >>

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画像 投票先は自民32%、希望13%と読売新聞は伝えている。そうか、こうも早々と「希望」への失望が広がったか、という感じだった。日本新党、民主党というような政権交代を引き起こしたかつての大躍進は、今回は「大山鳴動して鼠一匹」に終わりそうである。

 まあそうだろうなという感じはあった。細川護煕、小沢一郎に比べ、小池百合子ではあまりに器が小さすぎた。度量の広さというか、少々の意見の違いなど乗り越えて人々をまとめ上げる能力というのは、所詮無理な感じで、おや、政党ではなく仲良しクラブを立ち上げたいみたいだなという風だった。恥も外聞も無く、仇敵社会党をすら抱きこんで、かつての危機的状況から脱却した自民党からしたら、噴飯ものだったことだろう。恐らく鼻で笑ったはずだ。案の定、人々の期待は急激に低下している。ブームが起きる前に鎮静ということになりそうだ。

 トランプ流は日本では支持されない。カリスマ的指導者だった、もしくはカリスマ的に振舞った織田信長は、明智光秀に討たれてしまう。人心掌握に長けていた豊臣秀吉も、朝鮮出兵、明国制圧という老人性誇大妄想を押し付けて部下を疲弊させ、結局自滅した。

 こうみてくると、一番度量の大きかった徳川家康が天下を取ったのも、故あるべしというべきである。日本人は織田信長が好きなようだが、所詮この男は、局地戦における奇襲作戦程度で輝くレベルの器でしかなかったと言うべきだ。そして、残念ながら小池百合子は、小信長に過ぎなかったということだ。「都民ファースト」が、まあ関の山ということだ。

 戦闘リーダーと治世リーダーはまるで違う器だ。残念ながら、日本を治めるには、信長はあまりに器が小さかった。明智が討たなくとも、誰かがいずれ滅ぼしたはずだ。最後に覇権を目指して戦ったのが、徳川家康と石田三成だったのは当然だと思う。日本を治めるとなったら、当時、この二人以外は考えられないのではないか。二人以外は、結局戦闘リーダーの器でしかない。

 結局のところ、希望の党はそこそこ議席を獲得するだろうが、政権交代などという事態は結局起きないし、民主党の目も当てられないひどい政権運営がもたらした自公の圧倒的議席は少々減らすことができても、まあそれ以上のことは何も起きないだろう。

 それによって安倍政権を倒し、別の自公首相を引っ張り出せるかどうかが、まあ今回の選挙のちょっとした注目点だ。そんな選挙でしかないだろう。というのが私の予測。まあ、誰でもそう考えているかなという、常識的予想だったか。書くまでもないことだったかな。

 そんなことより深刻なのが、神戸製鋼のデータ改ざん不正と日産の日産の無資格社員による検査という、驚くべき事態だ。日本でももはやここまでモラルハザードが進んでいるのかという、とんでもない状況が見えてくる。開発途上国ならいざ知らず、この日本で、戦後の混乱期にならあり得たこんな不正が行われるようになったのかと、茫然としてしまう。

 自転車操業している町工場ならいざ知らず、日本を代表するような一流企業で、かくもひどいごまかしが行われていたことに、人々は驚かないだろうか。いったいプライドさえも捨て去ったのだろうかと、あ然とするしかないのだ。

 特に神戸製鋼の不正に関しては、もはや神戸製鋼だけの問題ではなく、それを用いて製品を作った企業もまた大変な不利益を被ることになるだろう。強度等の問題で、消費者から訴えられかねない事態であり、少なくとも損害賠償請求されても仕方ない状況だ。

 神戸製鋼に関して言えば、要求通りの製品を納めないでおいて代金はしっかり請求したということであるなら、それはもはや詐欺行為である。本来の性能を持つ製品を納めるか、あるいは支払代金の返還を求められても仕方ないのではないか。むろん、今後も取引を継続するかどうか、まあ取引先を変える企業も多かろう。

 考えてみたら、企業がこのようなほころびを見せ始めたのは、やはりリーマンショック以降だという気がする。長期の不況に苦しんでいたところに起きたリーマンショックという世界的金融危機。日本企業にとっても、あれは転回点だったのかもしれない。

 様々な食品の産地偽装に始まり、消費期限改ざん、高級料亭の食べ残し再提供、タカタのエアバッグ不良品問題、東芝の粉飾決算等々、とどまるところ知らない日本企業の失態には、とにかく驚きあきれるしかない。どうなってしまったんだろうか。

 その間にもサンヨーはパナソニックを経て中国企業に買収され、シャープは台湾企業に買われた。東芝も解体寸前、少なくとも半導体部門という稼ぎ頭を売り払わねば再建のめどすら立たない状況がある。「お・も・て・な・し」か。もはや観光産業しか残されてはいないのだろうか?

 最近パナソニックがテレビ宣伝し始めている有機ELテレビ。2007年に世界で初めてソニーが、11型ながら製品化した商品だ。その薄さ、応答速度、自発光ゆえ視野角問題のない高い性能、さらに省エネ性能も高く、照明としての可能性もLEDなどよりはるかに高いものだった。これこそ未来の技術だと、私は小躍りしたものだった。

 ところが、この分野での韓国企業の目覚ましい開発進展が伝えられると、日本企業は相次いで撤退したのだった。2013年頃のことだった。パネル大型化の困難を前にして、まだしばらくは液晶だろうと、愚かで安易な道を選んだのだろうか。信じがたい思いだった。国を挙げてでも支援すべき優れた未来技術である。ここから手を引くことは、未来から手を引くことだからだ。

 パナソニックが自社有機ELテレビの素晴らしさを宣伝していたが、その心臓部である有機ELパネルが、韓国LG電子社の製品であることを知っている日本人はどのくらいいるだろうか。こんな事態になって実に残念だ。パネルの供給を受けなければ、日本企業に有機ELテレビは作れないのだ。パナソニックが有機ELテレビを売れば売るだけ、LG電子は「濡れ手に粟」で儲かるのである。

 一応書いておくが、大型有機ELパネル製造は、LG電子の独壇場である。「何、部品を製造させているだけだ」などと考えたら笑われるだろう。LG電子からしか買い付けられないからである。おそらく向こうの言い値で買わされているのだろう。

 パンソニックは高級路線で行くなどと言っているが、実はそれしかないのである。家庭用の普及型は、もはやLG電子が世界市場を席巻しているからだ。LG電子からパネル供給を受けながら、世界中で大量に売れる普及型で勝負できるか。書くまでもない。超高級品という隙間狙いしか残っていないのは明らかだ。

 従来の日本は、今や解体期にあるような気がする。企業も日本社会も、緩やかに解体しつつあるのではないか。そして政治は、そんなことなど全く知らぬ気に、実に古い体質のままであるために、現実対応能力を失っているように見える。

 消費税は最低でも15%、普通に考えたら20%までは上げなければならない。それを原資に、もはや老朽化した膨大な社会インフラの更新や、様々な福祉行政を充実させなければならないはずだ。すでに日本企業は斜陽期であって、右肩上がりの経済成長など絶対にありえないし、そんな取らぬ狸の皮を当てにした政策など馬鹿げている。そして、まだそれが可能であるかのような幻想に囚われて行われている政策を、アベノミクスというのだ。

 質問。我々に未来はあるだろうか?


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